沖縄では「島酒」とも呼ばれる沖縄独自のお酒、泡盛は
蒸したタイ米に黒麹菌をつけて米麹を作り、それに水と酵母を加えて
約2週間発酵させてもろみを造って蒸留し、樽や瓶、タンク等で貯蔵して作られます。
諸説ありますが、
琉球王国の時代にシャム王国(今のタイ)から泡盛の元になる蒸留酒と
製法が伝わったことから、現在もタイ米から作られています。
高温多湿な沖縄では、日本のジャポニカ米では、なかなかうまくいかないようで、
タイ米は麹菌がつきやすく、泡盛に旨味とコクをもたらすそう。
麹は元々、沖縄にいた黒麹菌。
沖縄の気候にも強く、雑菌の繁殖をおさえるクエン酸を多く含み、
この黒麹菌により、泡盛特有の風味が生み出されます。
そうして作られた泡盛は、
適した環境で長期熟成させることにより、よりまろやかで芳醇な香りになり、
3年以上寝かしたものは、古酒(クース)と呼ばれます。
沖縄では、子どもの誕生祝いに泡盛を買い、
20歳になるまで熟成させ、成人のお祝いに飲むというご家庭もあるそう。
また、蒸留後のもろみ(泡盛の酒かす)から造られるのが、もろみ酢。
他の酢は酢酸が主成分なのに対し、もろみ酢の主成分は、なんとクエン酸!
しかも、アミノ酸が黒酢の約2倍!! 疲労回復、代謝アップが期待できるので、
暑い夏にはぜひ飲みたいお酢です。
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